ブルガリアでのコロナ事情

世界的な外出自粛で、ここブルガリアも例外ではありません。

3月半ばに緊急事態宣言が発令され、もうすぐ2カ月がたとうとしていますが、人口がそんなに多くない地方都市では比較的のんびりしています。

大きな集まりや公園・ベンチの使用のほか、都市間の移動も理由なしにはできなくなっていますが、先週末からは、マスクの着用義務が緩和されたり、子供(と保護者)の公園の利用が制限付きで許可されたりと、徐々に緩和されてきています。

私の住んでいる町では、買い占め問題なども起きず、スーパーも入場制限でかなり並ぶ以外は大きな問題はありませんでした。

その中でも興味深かったのは、イーストがしばらく品切れになっていたことでした。

パンを焼くときに使うドライイーストですが、いつも置いてあるストックが切れていたので、買い物のついでに買おうと思っていたのに、売ってない!

ちょっと高めなやつもなく、しょうがないから生イースト(賞味期限が近いけど美味しく焼ける)を買ってパンを焼こうと思ってたのに、生イーストも売り切れ!

小麦粉はぜんぜん売り切れてないのに!っていうか、ブルガリア人いつもそんなに自分でパン焼かないじゃん!

まぁ、ないものはしょうがないので、その日はベーキングパウダーと砂糖(と生クリーム)を買って帰りました。「パンが無ければケーキを食べれば……」

興味深いことに、後日複数の友人たちと話していた時に、数十年前の何かの危機的なことがあったときにもイーストが売り切れたみたいな話を聞きました。そのときイーストを買い占めた人は何年も使えないまま放置することになったとか…

何かあると、ブルガリアではトイレットペーパーではなく、イーストがなくなるようです。(時を同じくして、トイレットペーパーはセール品が高く積まれていました。ネットでは世界中でトイレットペーパーがないって騒がれていた頃なんだけど…)

そのイーストも、一カ月ほど経って普通に店頭に並ぶようになったので、今では問題なく買えます。

久しぶりにクルミパン焼こうかな~!!(いつもはクルミの殻を剥くのが面倒だから滅多に焼かない…)

ブルガリアのスーパーでは、一応人数制限をしているので、スーパーの中の人口密度がいつもより低くて、いつになく快適に買い物できます。

ブルガリア人はパーソナルスペースが狭くて、いつもはレジの列とか人との距離が近くて困るけど、今はみんなキチンと距離をとるから、ストレスなく買い物ができます。

買い物に行く回数を減らす分、一度にたくさん買うからレジを通すのに時間がかかるけど、並んでいる人もそんなにいないから、あんまりドキドキせずにお会計を済ませられます。

私自身は、元々おうち族なので、そこまでストレスにならずに自粛していますが、ときどき外に出ると季節が巡っていてびっくりします。